米国では2,700万戸以上の家庭に暖炉があり、そのほとんどが薪を燃やしている。暖炉や薪ストーブを所有していなくても、暖炉や薪ストーブの近くに住んでいるだけでも、室内空気の質にとっては悪いニュースだ。カリフォルニア州コントラコスタ保健局によると、煙突から出る煙の最大70％は、近くにある他の家に再侵入するという。また、薪の燃える匂いは心地よくロマンチックに思えるかもしれないが、実は薪の煙を吸うことはタバコの煙を吸うのと同じくらい有害である。

タバコの煙と同様、薪の煙にも微粒子や超微粒子、一酸化炭素、ホルムアルデヒド、二酸化硫黄が含まれている。薪の煙には、肺組織に傷をつける窒素酸化物や、ベンゼンやダイオキシンなどの発がん性化学物質も含まれている。

近代的で効率的な住宅も影響を受けやすい

研究によると、薪ストーブや暖炉のある家では、すきま風や気密性に関係なく、室内空気汚染物質のレベルが高い。ワシントン州の大気質当局によると、薪ストーブのある家庭の微小粒子レベル（PM2.5）は、薪ストーブのない家庭より平均26％高い。煙突から立ち上る煙は、家の中に再循環し、たとえその家がエネルギー効率に優れ、天候に左右されない家であっても、近隣の家にも入り込む。薪の煙に含まれる微粒子や超微粒子は非常に小さいため、窓やドアを密閉しても侵入を防ぐことはできない。

ミネソタ州公害防止局によれば、薪の煙はごく微量でも健康に悪い。また、薪の煙に短時間さらされただけでも、深刻な健康被害を引き起こす可能性がある。健康な人の場合、薪の煙は咳や頭痛、目や呼吸器の炎症を引き起こす。子供の場合、薪の煙を吸うと喘息発作を起こすことがある。高齢者では心臓発作を引き起こすこともある。カリフォルニア州大気資源局の調査によると、薪の煙は呼吸器系疾患による入院の10％増につながるという。

薪の煙を防ぐためにできること

幸いなことに、木材の煙から自分自身と家族を守るためにできる対策があります。対策を講じることで、この危険な室内空気環境から自分の家庭や他の人を守ることができます。

1.家の中で薪を燃やさないようにする。

2.どうしても自宅で薪を燃やしたい場合は、火の温度が高ければ高いほど、煙の発生が少なくなることを覚えておいてください。また、水分の多い薪は燃やさないようにしましょう。

3.煙突から煙が出ているのが見えたら、暖炉やストーブの燃焼室に空気がたくさん入るように調整するか、水分の少ない薪を燃やしましょう。

4.薪の煙が近所で問題になっている場合は、空気が煙いときに外で激しい運動をするのを控えましょう。

5.暖炉や薪ストーブがある場合、または近所に暖炉や薪ストーブがある場合は、以下のような空気清浄機で家の中の空気をきれいにしましょう。 IQAir GC MultiGas.空気清浄機 GC MultiGas は、煙をコントロールするための部屋用空気清浄機として第1位の評価を得ており、微粒子と超微粒子のハイパーヘッパ（HyperHEPA）ろ過に加え、ガス、化学物質、臭気に対する卓越した効果を備えています。

詳しくは、EPA BurnWiseウェブサイトをご覧ください。

* 薪ストーブや暖炉のある家庭の推定値は、「The Proceedings of a U.S. EPA and Air Waste Management Association Conference（米国環境保護庁および大気廃棄物管理協会会議録）」によるもの：The Proceeds of U.S. EPA and Air Waste Management Association Conference: Emission Inventory：地球環境に生きる」1998年。現在の実際の数値はもっと高いだろう。